出版をビジネスにつなげようと思ったら、出版を一冊で考えるべきではありません。
本を出版したというブランドには有効期限があります。
私が思うに、その本を使ってブランディングできるのはだいたい、三年ぐらいでしょう。
実際、三年前のベストセラーを思い出せる人は少ないですし、去年の芥川賞作品ですら微妙なのではないでしょうか?
逆に著者として、三年以上前の本を出してブランディングしようとすると、見ている側の立場でいえば、かなり微妙ですよね。
つまり、ビジネスにつなげるための出版を考えるのであれば、一冊だけではなく、継続的に複数出すということを考えてください。
そして、そうなるためには、一冊目は必ず売る必要があります。
そこでしっかりと実績を作り、二冊目以降の戦略を考えるのです。
あなたの著者があなたのブランドを築いていきます。
なので、どういうブランドを構築するのかを考えながら、二冊目以降の内容を決めていくことも重要です。
テーマを固定して専門家となっていくのか、ターゲットを固定してカリスマになっていくのか…など、考え方はいろいろあります。
ビジネスにつなげようとしたとき、どういうブランドを構築するのがいいのかを考えてみてください。
まぁ、そのためにも、必ず、一冊目を売らなければいけないのですが…。
たまに、売れない理由をタイトルやカバー、出版社の営業力のせいにする方がいらっしゃいます。
もちろん、理由は本当にそこなのかもしれませんが、そんなことははたから見たら全くわかりません。
ただ、あなたが“売れない著者”であるという実績だけが残ります。
その評価は、すべて著者であるあなたに返ってきます。
出版社のせいであったとしてもです。
だからこそ、売れる本を出版するために、タイトルやカバーにも自分の意見を言って、できるだけのことをしてください。
そして、出版後は、出版社の営業力を当てにするのではなく、自分の努力で売れるだけの力を身に着けておきましょう。
そうすることで、継続的に出版できる著者になることができますよ。